私たちの歯はある力が加わると、その加えられた方向に移動していく性質があります。
歯はアゴの骨から直接生えているのではなく、骨と歯根の間にある歯根膜という膜に支えられて生えています。そして、アゴの骨には、歯の根っこの部分が入る歯槽骨という部分があり、そこに歯根部が埋まるようにして生えています。
一定方向に力が加わると、圧迫されるほうの歯根膜が押されて、その周囲の歯槽骨が吸収し始めます。押されてすき間になった歯根膜のほうには、新しい歯槽骨が形成され始めます。
これは歯槽骨と歯根との距離を一定に保とうとする力が働くからです。インプラントを用いて、大臼歯を後方に移動できる。
この性質を利用して、口のなかにワイヤーやゴム、バネなどの矯正装置を入れ、ゆるい力を加え続けて、悪い歯ならびやかみ合わせを治すのが矯正治療です。矯正治療では、歯を動かし固定する固定源をどの歯にするかが、とても重要で困難です。
つまり歯の矯正移動は力の問題で、歯を正しい位置に引っ張る力が矯正治療のポイントなのです。矯正器具のバネやワイヤーを上手に配置して、ある歯を動かそうとします。
そのとき、バネの元にある方の歯が押し返されてしまい、まったく逆の結果になることがあります。これは動かそうとしている歯よりも、もっと強い力に抵抗できるだけの固定源が確保できなかったからです。
いままでの矯正治療では、長時間をかけて一本一本を少しずつ引っ張り移動していました。強い力をかけると固定源の歯が動いてしまうことがあるからです。
患者様の歯の健康状態によって、自らの歯の力で正しい位置へ移動していくには、当然、時間もかかります。矯正の力関係を例えると幼稚園児同士が同じ程度の力で、綱引きをしているようなものです。
ところが、固定源にインプラントのブレードを用いることで、歯を引っ張る力は強力な効果を発揮し、今までは困難だった治療を可能にしたのです。奥歯やアゴの骨にインプラントのブレードを植え、それを固定源にして矯正装置と組み合わせます。
インプラントを植える処置は、大げさなものではなく、外来処置で一装置20分程度で終了します。矯正完了後は、インプラントを取り外します。
この治療法が数本の歯を一度に移動することを可能にしたのです。インプラント矯正の最大のメリットは理想的で効率的な治療ができることインプラント矯正の最大のメリットは、インプラントを奥歯に植えて固定源にすることで、歯が奥に移動できることです。
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